宮澤敏文

野球のすごさ

最終回2死6-4、頼りの4番5番が敬遠気味の四球で満塁、地震で大変な被害を受けた宮城県大崎市営球場はに緊張の空気が流れた。

球場が静まり、バッター、ピッチャーの呼吸が聞こえてくるようだ。フルカウントで四球、続いてのバッターも粘ってフルカウントで四球。6-6同点。

延長戦に入って、また先行され6-7苦しい。

祈るような気持ちで送り出した先程までベンチで先発選手に声をからし応援していた選手が重い空気を打ち払うクリーンヒットそして2塁盗塁、慣れない野球、無理もないが、ベースランがぎこちないほど緊張している。しかしさわやかである。バッターもがちがちだ。何とかするんだという背中からライナーがセンターのグラブを越えた。

1死同点ランナー2塁、これはイケると思ったら、強豪チームを破ってきた相手の栃木県議会もすごい。我がチーム頼りの3.4.5番を見事に抑え込み、同点のまま終了。

大会ルールでジャンケン決戦3-4ビハインドを乗りきり、5-4で逆転勝利。相手には申し訳ないが、昭和36年以来の51年ぶりの長野県議会全国優勝となった。

監督の立場から「どのプレーもなかったら」この勝利はなかった。すべての選手のすごさをを感じ、改めて感謝である。

塁に出たらホームに帰ってくることを考え慣れない野球ルールをぎこちなく守って盗塁をした。ヒットを打つの四球もエラーも塁に出れば同じ。と宣言してきた。参加選手全員出場主義を貫いた。

久しぶりに心から汗をかき、心からスポーツの醍醐味を味わらせていただいた。

翌日知事に県職員は皆優秀だ。しかし「ヒットを打つことを考えているが、ホームに帰るないしはホームに返すこと」をもっと考えてほしいとお願いした。

国会では議員が主義の違いで論争を繰り広げているが、地方の連携の時代、同じ県の全会派参加で一つを創る議員の交流も意義は深いが、「通年議会はどんな具合だい」「がん対策では受動喫煙防止の効果と問題点は」「東京オリンピック開催立候補への支援を」「地震の復興状態は」地域と向かい合っている議員だけに生きた情報チェックが至る所ではじまっていた。

「一緒に汗をかくと人と人との垣根が低くなる」地方の時代道州制などの論議が出る時代なのに隣の都県と腹を割って親しく話すことがないことは不幸なことである。

自分たちの費用で、自主的に議員間で再建された全国都道府県野球大会、これをサポートできない全国議長会は何のためにあるのだろうか。

地方の時代、市町村とともに大きな役割を背負う都道府県。その凛とした自主経営が求められる。

翌朝主将から隣県群馬県から早速交流試合の申し込みを受けたと連絡があった。

   「何事も 必死の汗は 心地よい」星辰

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