宮澤敏文

職業高校5年生の提案

 「新聞も取られていない家庭が多いのにはびっくりしました」 「農業高校を出て農業に進む人の少ないことにびっくりしました」 「高大連携を考えても、就職がほとんどで調査しますと母子家庭などやはり経済的に就職しなければならない…

野球のすごさ

最終回2死6-4、頼りの4番5番が敬遠気味の四球で満塁、地震で大変な被害を受けた宮城県大崎市営球場はに緊張の空気が流れた。 球場が静まり、バッター、ピッチャーの呼吸が聞こえてくるようだ。フルカウントで四球、続いてのバッタ…

60歳の節

—– BODY: 思いもよらない2歳違いの妹から「父も母も届かなかった還暦60歳になられたことを祝います」とメールがあった。 昨日まで、ここ数十年顔を見ない妹たちの里帰りをさびしく思っていた心が熱…

辰の独り言

穏やかに2012年辰の年が明けた。 正月の箱根駅伝ではひたむきに努力を積み重ねてきた若者のすがすがしい限界への挑戦が日本中を駆け巡り、3.11昨年の大きな傷跡にわずかであるが潤いを与えてくれた。 ふるさとに帰り絆を確認し…

宮城県亘理町の教訓

「299名の皆さんの黙とうをお願いします」の発声で200名が静かに目を閉じた。3月11日テレビ放映から全国民がまるで映画を見ているかの錯覚さえ覚えた仙台空港周辺の地に今立っている。 500mにもわたって高く積まれたがれき…

和創り名人97歳

酒をたらふく飲み、酔っては愛染かつらのメロディーで踊り出す。そんな豪快な大正3年1月生まれの大学の先輩小田切行雄氏に最初にお会いしたのは今から17年前の4月だった。 当時80歳にもかかわらず、 とにかくお元気で県議会議員…

村祭りのお囃子

仕事を終えて、安曇野池田町の我が家に向かうと各町内ごとに秋祭りのお囃子の太鼓や笛、ところどころに子供たちの気を合わせる掛け声が聞こえて心地よい。 お盆が過ぎ、9月に入ると稲刈りが始まる前の秋祭りのお囃子の練習が始まる。 …

北アルプス山麓のすぐれもの

稲穂を渡る北アルプスの峰々から吹き降ろす秋風をいっぱいに受けて案内人の女優田中律子さんが自転車のペタルを踏む。 中秋の名月がかけ出した9月17日、日本の屋根であり、日本を代表するふるさとの原風景が色濃く残る北アルプス山麓…

28万円のワイン

長野県の地元紙信濃毎日新聞が2年ほど前、長野県と新潟県県境の武田一族の末えいの皆さんが住まいする30戸ほどの小谷村大網集落に一年間記者が寝泊まりし、過疎集落の在り方を毎週記事にして掲載したことがあった。いい企画だと楽しみ…

やはり食は生きる原点

「大震災で、現地の町村では「役場の職員の現場作業服もない、是非とも届けてほしい」と現地へ、いち早く駆けつけられた全国町村藤原会長の依頼を受け、長野県職員や白馬村、森林組合、建設業など集めるだけ集めた作業服と避難者が元気に…