みんなで備えよう糸魚川一静岡構造線
(北部〜中部)地震対策緊急提言(案)

ご意見は、こちらから どうぞよろしくお願いします。
みんなで備えよう糸魚川ー静岡構造線 ご意見箱
 2002年12月「みんなで備えよう糸魚川-静岡構造線地震構想」を発表した。

 この構想を長野県、総務省消防庁防災課に提言し、とりわけ北部〜中部への対策を研究してきた。向かい合えぱ会うほど日本め内陸部において最も発生の確率が高いこの地震の影響の大きさ怖さを痛感する。しかし残念なことに、糸魚川−静岡構造線地震とりわけ北部〜中部地域の危険性への住民・行政・地域杜会の理解や今しなければならない対策については、いまだ未成熟である。

 今年7月以来、陸側プレートの下に太平洋プレートが沈み込み海洋部で日本最大の発生率である宮城県沖地震予想地域の近くで、宮城県沖地震とは関係ない断層の変化により発生率の低かった宮城県内陸部でM5級の地震が群発して発生している。

 先に発表した糸魚川−静岡構造線地震構想でも示したが、この地震の2030年末までの発生確率は14%である。ここに住む住民が、今後27年の間に地震に会う確率が14%であるということで、個人が30年間で交通事故で死亡する確率が0.2%であるから、その値が実に高いのがご理解頂けよう。

 総務省消防庁防災課とこの4月に対策会議を持ったり、長野県の地域防災計画の見直しを幾度も直言してきた。

 先ほど長野県が、初めてこの地震の被害予想規模を発表した。「北部が死者3500人、建物全壊約106,000棟。中部が死者2800人、建物全壊約106,000棟」との内容である。

 今年6月初め、阪神・淡路大震災後の兵庫県庁を訪問したが、兵庫県では「県の地震対策本部の建物の直下で地震が起こる。総ての地域が震源となり地震が発生する」という原則のもとで総ての防災計画が組み立てられている。

 長野県も本気で取り組まなければならない。

1.地域防災力のアップ対策
 地震に対する備えの基本は、発生時の被害を最小限にすることにある。

A)住民は地震対策を生活の一環として備え、平素心掛けるポイントをチェックし発生時の初期被害を最小限にする準備・訓練を日常化する。

B)住民は災害発生時の混乱を考慮し、緊急時の飲み水・トイレや停電に備えるとともに、連絡網を明確にしておく。

C)県・市町村は地域防災力・危機管理体制の基本計画を作成する。

   
a.被害想定(ハザードマップ・シュミレーションの作成)・リスク把握・評価

b.被害軽減対策

c.体制の整備
  (行政の役割体制の確認)

d.情報連絡体制

e.避難施設の設定と施設能力の確認、食料備蓄・資機材の確保と管理

f.活動計画
 (応急・復旧・復興)

g.住民との情報共有
 (身体障害者・寝たきり家庭・高齢者のみの家庭へのネット網の整備)

h.教育・訓練
 (行政は職制毎で何をするかの訓練と、
  発生箇所をかえ、被害想定しての訓練の実施)

i.評価・見直し

2.防災体制の整備

A)県は県・市町村職員の災害時の応援琴貝制度を確立し、飲み水の確保・トイレの確保・食料の確保など生活ラインの担当を明確にし訓練する。

B)県は各市町村の地域防災力調査を実施し、現状把握の上、地域総合防災力の向上に努める。

C)県は避難場所の確保と整備する。
 また市町村は非難訓練を徹底する。


D)県は公共施設・道路・橋・河川など危険個所の調査把握し、計画的に補強対策を図るとともに、地滑り・砂防等の指定地区と関係する地域の公共事業の工夫。

E)県・市町村は地震新聞の発行、防災街づくり表彰など住民の防災意識の高揚に努める。

F)県・市町村は住民の最大の不安である停電にともなう対策を関係団体・企業と検討し準備する。
また災害時の住民の頼りである消防団の育成に努める。


D)企業・団体は社会的責任を果たし、資機材・備蓄や構成員の消防団・災害ボランティアヘ派遣など協力体制の整備をする。


3.災害対策
 平成8年12月6日の長野県小谷村蒲原沢の土石流災害で貴い人命が失われたが、その捜索活動は交通アクセスが被害に遭っている国道一本だったためと県境のため捜索の指揮権は国に有り、東京からの指揮官の到着の間に一般車両・報道車両・救援車両がごった返し、捜索の進行に大きな支障となった。

 また平成7年7月11日の長野県北部豪雨災害の際、天候が悪く、頼りのヘリコプターが3日間飛行できず、孤立した災害現場との交信ができずに対策が後手後手となってしまった。
 このような教訓を踏まえ、「早期・的確・迅遠」な対応が総てである。

 A)交通管制の徹底(報道車両の扱い)・停電による交通混乱対策

 B)飲み水・トイレ等・生活ラインの確保、
  援助物資の要望管理・報道管理

 C)民間消防団・ボランティアの統率

 D)災害周辺地域との連携


 上記案は、9月1日の防災の日に、皆様からいただきましたご意見をまとめ、県民の皆様からの意見を活かした提言として、表していきたいと思っています。
 県民のみなさまからのご意見をお待ちしています。

                       2003年8月16日
                       長野県議会議員    宮澤敏文


以下のご意見箱を用意しました。

 宮澤敏文の
 「みんなで備えよう糸魚川−静岡構造線(北部〜中部)地震対策緊急提言」について、率直なご意見を公募いたします。

 たいへん急な上に、勝手で申し訳ありませんが、
 ご意見募集期間は2003年8月末日までとさせていただきます。

ご意見は、こちらから どうぞよろしくお願いします。
みんなで備えよう糸魚川ー静岡構造線 ご意見箱

 なお、本タイトルと関係のない、ご意見については、後援会サイト管理者にて、予告なく削除されることがありますので、ご了承ください。

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