【日本アルプス先端医療いやし産業構想】
官沢敏文の提唱
「宮沢敏文は、これからの県政への取り組みの最大プロジェクトとして『日本アルプス先端医療いやし産業構想』を表明します。
 この構想の核になるのが、いやし環境を整え陽子線治療など先進設備を備えた県立ガンセンターの建設であります。
 県立ガンセンターは、冬季オリンピックで、世界にその存在を示した北アルプス安曇野地域にふさわしいものと思います。なぜなら、この自然豊かな地には、世界レベルの高度な医療技術開発の実現化と、ホスピスを含めた「いやし」の空間の建設等々が、適していると思うからです。いうなれば、ゆったりとした、この自然を融合した新しい医療『いやし分野』の産業群の創造であります。
 この構想は県立ガンセンター建設を中核に、肝移植など積極的医療を追求する信州大学医学部との連携をはかるものです。より先端医療を集積しながら雇用の創出、食品や薬草等の栽培を通じた地域振興をともにはかり、日本アルプスの広い裾野のように新しい産業の渦を創り上げていきたいところです。
 わたし自身、ガンに苦しみながら、短い人生を生き貫いた母を見つめ続けてきました。母は、先端技術を備えた治療体制が地元にないため、遠く、人の波であふれる東京で、妹の小さな下宿から一年問近くも、国立ガンセンターでの放射線治療に通いました。母は、副作用による身なりの変化に対する周りの目を気にしながら、電車で通院しなければなりませんでした。あれだけ『治るまでは、帰らない』ときっぱり言い続けた母の入院日記には『帰りたい、帰りたい、うちに帰りたい』と、日に日に弱っていく力を振り絞って書いてありました。わたしには、今でも母が『ガンのつらさ、遠く離れた治療を受ける者の心のいたみ』を訴えている気がしてならないのです。その時の母は、50才でした。今年50才になるわたしが、今やらなけらばならないことは、他界した母からのメッセージを、しっかりとうけとめることだと思います。
 そんな母の思いを地域完結医療の実現にこめるとともに、日本アルプスの大自然の大きさが病に耐えながら人生をみつめ続ける人達のいやしの空間となり得るにちがいないと思います。」

「これは、あくまで、わたし個人の構想ですので、不完全です。多くの方々からご意見をいただき、より完全な構想に成長させ、実現したいと思います。ご意見をお寄せください。お願いします。」

                                                宮沢敏文
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