部会特別委員の選考にあたっての要望
                        砥川(下諏訪)部会長 宮澤敏文

 全国から注目されている部会なので、公平で公開の原則で進めたく思います。
 この地域の治水利水の検討会議ですので自分の主張を発表され論議しあうことは当然ですが、それに固執するあまり会議にならないことは困ります。いかなる意見も心静かに理解をしあえる土壌がないと論議はかみ合いません。マスコミ等の討論会のように、議論の経過や結果を第三者に伝え判断願うものでなく、この部会での結論には住民の生命生活がかかり、多額の予算がいかなる結果にも、付随してきます。
 この重大な使命をしっかりと認識していただける人物の登用をひたすら願います。

 1.治水対策としては、多くの検討委員が指摘するように、医王橋下流流域が最も注目されてきます。この流域に住まいする住民の代表を除いては論議が進みません。したがってこの地域からの意見を偏ることなく吸収しなければなりません。ここの住民の登用を願います。

 2.利水対策としては、岡谷市の利水問題が大きな論点となります。岡谷市に住み直接利水の当事者となる人の登用を願います。

 3.今後他の河川でも部会とその特別委員を設置し選考しなければならなくなると予想されます。部会設置の意義は、その河川をよく知る人達の意見を反映することです。この流域にかかわってきた災害をよく知っている人、例えば民間ボランティアであり災害のときは、夜を徹して河川を見守りその現場を一番熟知している消防関係者やこの河川で生計を立てている人を除いては、出された結論に対して説得力がなくなってしまいます。この分野での委員の登用が必要であります。

 4.検討委員会のワーキンググループの結論を判断基準の基本に据えて行かなければならないので、あまり持論ばかりを展開しワーキンググループの方向性を受け入れない人物の登用は、控えたい。

 5.最後に今後の運営の中で、住民を対象とする公聴会や住民の要望する学識者の専門的意見を聞く機会を設ける方針でおります。

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